悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
マロリーと出会った頃には、もう既にマーベルが『侍女のマリベル』として側に居たのだろうか。
それとも、あれが本当のマロリーなの願いだったのか。
其れを知る術はもうなかった。
何故ならニリーナ侯爵家に聞いても、誰一人『マリベル』を覚えてはいなかったからだ。

デュランは魔王の後継に選ばれているらしく、女神側と魔王率いる魔族の間で『デュラン』の取り合いは続いているらしい。
そんな設定も乙女ゲームの続編に明かされるはずだった伏線なのかもしれないと思うと複雑である。
そんなデュランの事情を、初めて知った国王と王妃は驚いていた。
珍しい髪色にそんな秘密があったとは思わなかったらしい。

そしてデュランが悪魔側に付くということは、絶対に防がなければならないと、エールラン子爵の申し出により年の近いローラが側について護衛することとなった。
女神メーティスも、勇気があり真っ直ぐで純粋なローラを気に入って側にいる事を許しているようだ。
新たな恋の予感を感じつつ、ニヤニヤとしているとデュランに「ばーか」と思いきり額を小突かれたのだった。
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