悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜





学園の卒業パーティーを終えた後、改めてダリルにプロポーズされた。
その時、自分の気持ちを認めざるをえなかった。
ダリルの愛を素直に受け入れたのだ。
今までアピールをして、ガンガンと攻めていたダリルだったが、塩対応から一転、恋人らしく応えると照れて固まってしまう彼を愛おしく思っていた。

「ダリル殿下、たまには手を繋いで門まで行きましょう?」
「ト、トリニティ様……!? ちょっと待ってください! わわっ!」
「フフッ、可愛い」
「はぁ……もう勘弁して下さい」

今までの仕返しとばかりにダリルをブンブン振り回して楽しんでいるのだが、数年後……心も体も成長して耐性を付けたダリルに逆に可愛がられる事になり、今よりも更に溺愛される事になるとは、今は知る由もない。

そしてケリーはというとトリニティとダリルが婚約して、心から結ばれたのを見届けた後に、ゆっくりと記憶を取り戻した。
天界にいる家族が心配しているからと、イデアリュートと共に、ケリーナルディとして天に帰ることとなった。
ケリーとリュートの淡く金色に光る目と、天使の白い羽を見て、本当にケリーが天使だったのだと実感する。
ケリーと別れることが耐えられずに、嗚咽しながら大号泣。
ケリーも涙が止まらなくなって、今世紀最大の別れを経験した。
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