悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
イザベラとマークの親バカ発言は一先ず置いておこう。
それにトリニティの可愛さはトリニティになった自分が一番良く知っている。
しかし今は、それどころではない。
目を細めて二人が何を考えているのかを探っていた。
このままではトリニティの幸せへの未来に向けての第一歩が進まなくなってしまう。

「…………では、何故ですか?」
「「……」」
「お父様、お母様……! 理由を教えてください!!」
 「そっ、そうだ! ケリー、トリニティが大好きな可愛いケーキがあるだろう? 一緒に食べようか」
「そっ、そうね! トリニティちゃん、わたくしと本を買いに行かない? 貴女がずっと欲しがっていた恋愛小説があったでしょう?」

以前ならばトリニティが喜んで食いつきそうな内容ではあるが、中身は子供ではないので物で釣られることはない。
じっとりとした視線で二人を見つめていると、いつもと違うトリニティの反応に焦りを見せるマークとイザベラ。
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