悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
とりあえずダリル以外の婚約者が出来なければ前に進めない。
マークに狙いを定めてから理由を聞く為に一気に攻め込んだ。

「お父様ぁ……顔合わせがなくなった理由って何ですかぁ?」

必殺『ケリーの真似』である。
豊満なお胸があってこそ成せる技だが、トリニティのリアル天使フェイスと可愛さがあればマークの口を割るくらい造作もない。

「ーーグハッ」
「あ、あなたァアァッ!」

どうやらマークには効果抜群だったようだ。

「貴方ッ! 耐えるのよっ!」
「くっ……ハァハァ」

口を開きかけたマークだったが、イザベラの援軍によって再び口を閉じてしまった。
思わず「チッ……」と、舌打ちが飛ぶ。
一人、二人の顔合わせが中止になるのならまだしも、全員との予定がなくなるなどあり得ない。
けれど婚活には両親の協力と権力とコネが不可欠なのである。
(トリニティ……! 考えるのよ。このまま顔合わせが出来なければ、わたくしの未来は、わたくしはッ……!)
こうなったのは、何か理由があるに違いない。
それを探る為に奮闘するも「まだ婚約者を決めるのは早すぎる」「もう少し後でいいんじゃないか?」というマークに渋々納得させられるような形で引き下がるしかなかった。
イザベラならまだしも、公爵家の当主であるマークにそう言われてしまえば仕方ない。
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