悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
「ダリル殿下も、噂よりずっと男らしいじゃないか!」
「顔合わせが上手くいかなかったっていうのは、トリニティちゃんの照れ隠しかもしれないわね……! わたくしも覚えがあるわ」
「トリニティの成長を感じるな」
「そうね……! まさかトリニティちゃんに秘密にされるなんて……感慨深いわ」
「本当だな」
「演技派よねぇ」
「お金持ちとの結婚か」

お金持ちの結婚相手といえば王家の右に出る者がいない。
それにこの世界で王族に嫁げるというのは、貴族の令嬢にとって最高の名誉であり幸せだ。
それを考えれば、隠そうとする理由が分からない。
それにこれ以上、条件の良い相手はこの国にいないだろう。
一応、トリニティが提示した条件にはあっているし、ダリルを嫌っている訳ではないようだ。
何故かダリルと顔合わせの後も、婚活を頑張ろうとしている『フリ』をしていたトリニティ。
だが、そこには何か理由があるのだろう。

「でも喜ばしいわ! だって、最初からトリニティちゃんが選ばれることは分かっていたもの」
「確かに! その通りだ」
「ウフフ、ダリル殿下を射止めるなんて、さすがトリニティちゃんだわ!」
「ハッハー! 全くもってその通りだ」
「……」
「……」
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