悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
「どうやって誤魔化せばいいのかしら……」
「上手くやらなければ婚約者を自分で見つけてくるとか言いそうだな……」
「そうだけど、隠し通すのはやっぱり無理じゃないかしら? 最近はとても活発ですもの」
「国王陛下にも何かお考えがあるのだろう」
「そうよねぇ……」

そして国王まで話が通っているとなると、こちらとしてはもう出来る事もない。
二人はお互いを励ますように手を握った。

「……トリニティちゃん、怒るかしら」
「ああ……嘘をつくのは心苦しいが仕方ない」
「そうね。もしトリニティちゃんに怒られる時が来たら、一緒に謝りましょう!」
「ああ、そうしよう!」

今のトリニティにバレれば「どうして黙っていたの!?」と、間違いなく怒られそうな内容ではあるが、黙っていろと言われたら、マークとイザベラは許可があるまで何も言えないので、成り行きを見守り、待つことしかない。
そして、その時がいつ来てもいいように準備をしなければならない。

「トリニティが王家に嫁ぐということは……!」
「急いで養子でも取りましょう!」
「寂しくなるなぁ……」
「元気出してくださいな! わたくしがずっと側に居ますから」
「イザベラ……あぁ、なんて君は素晴らしい女性なのだ」
「うふふ、マークが居てくれるからよ」
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