悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
お花を摘んでからハンカチで手を拭きながら部屋に戻ろうと深呼吸する。
後ろから声が聞こえて肩を揺らした。
「あ、あの……っ」
「…………!」
コンラッドには背を向けたまま、首だけで静かに振り返る。
予想外の出来事に驚きながらもコンラッドを見ていると、何度も口をパクパクさせて訴えかけるように言った。
「ぼ、僕……っ!」
「…………」
「僕、トリニティ様に認めてもらうように頑張りますっ! なので……少しずつでいいから仲良くして頂けませんか?」
コンラッドの声は徐々に尻すぼみになっていった。
トリニティは此方を見つめたまま動かなくなってしまった。
それを見てグッと手のひらを握り込んだ。
(やっぱり、こんな僕は受け入れてもらえないんだ……)
コンラッドの母親は幼い頃に亡くなってしまい、その後に父親は愛人を後妻に迎えた。
後妻にはコンラッドより年上の連れ子が二人居た。
勿論、父と血が繋がった子供だった。
父の裏切りを知って、次第に関わりを持たなくなったのと同時に蝕まれるように居場所は失われていった。
暫く経つと、あっという間に何もかも奪われてしまった。
そんな中、フローレス侯爵家へ養子に来ないかと提案が来た。
運の良いことにフローレス侯爵家の血が混じっているのはコンラッドの母親だった。
後ろから声が聞こえて肩を揺らした。
「あ、あの……っ」
「…………!」
コンラッドには背を向けたまま、首だけで静かに振り返る。
予想外の出来事に驚きながらもコンラッドを見ていると、何度も口をパクパクさせて訴えかけるように言った。
「ぼ、僕……っ!」
「…………」
「僕、トリニティ様に認めてもらうように頑張りますっ! なので……少しずつでいいから仲良くして頂けませんか?」
コンラッドの声は徐々に尻すぼみになっていった。
トリニティは此方を見つめたまま動かなくなってしまった。
それを見てグッと手のひらを握り込んだ。
(やっぱり、こんな僕は受け入れてもらえないんだ……)
コンラッドの母親は幼い頃に亡くなってしまい、その後に父親は愛人を後妻に迎えた。
後妻にはコンラッドより年上の連れ子が二人居た。
勿論、父と血が繋がった子供だった。
父の裏切りを知って、次第に関わりを持たなくなったのと同時に蝕まれるように居場所は失われていった。
暫く経つと、あっという間に何もかも奪われてしまった。
そんな中、フローレス侯爵家へ養子に来ないかと提案が来た。
運の良いことにフローレス侯爵家の血が混じっているのはコンラッドの母親だった。