悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
ダリルの誕生日パーティーなのに、自分がプレゼントのドレスを貰うとはどういう事だろうか。
それにドレスを貰う理由など無いはずなのに。

「ほらっ、あれだ! トリニティが……っ!」
「わたくしが……?」
「ト、トリニティちゃんが可愛すぎるからよ! 絶対そう! そうに決まっているわ」

そしていつの間にかドレスとお揃いの靴を持ってきたイザベラがマークを庇うように口を挟む。

「お父様、お母様……何かがおかしくないですか?」
「そんなことないわ」
「そんなことないよ」

じっとりとした視線にマークとイザベラの目が右往左往する。

「何かわたくしに隠してませんか……?」
「してないわ」
「してないよ」

そんな中、ケリーがドレスを箱の中から取り出して広げて見せる。

「お嬢様、見てください……! キラキラしていて、とても綺麗ですよ! ケリーが見るに、これはとても手が込んでいますねッ!」
「でもケリー、あんまりわたくしの好きな感じじゃないわ」
「そうですかぁ? ケリーはお嬢様には、こんな感じのドレスが一番似合うと思いますけど」
「そうかしら……少し子供っぽくない?」
「着てみると印象が変わりますよ! きっとお嬢様に似合う清楚で可愛いらしいドレスです」
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