悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
「確かダリル殿下は、清楚で大人しい感じが好きだとケリーデータであったものね。やっぱり好みってドレスにも出るのかしら」
「そうかもしれませんねぇ」

そう言うと、マークとイザベラが顔を合わせなが不思議そうに見ていた。

「……清楚で大人しい? 真逆じゃないか」
「確かに……真逆よね」
「お父様、お母様……真逆って何のことです?」
「「~~~♪」」

その問いかけに口笛を吹き出す怪しい態度を取り続けるマークとイザベラを睨みつけながら探っていると、ケリーが楽しそうに声を上げた。

「お嬢様、一度合わせてみましょうよ!」
「……あまり気が進まないわ」
「でもぉ……当日にドレスがピチピチだったら恥ずかしいですよ? 最近、お嬢様はケーキを食べ過ぎてますから」
「はっ……! やっぱりそう思う!?」
「ふふっ、ケリーの目は誤魔化せません!」
「さすがケリーだわ!」
「お嬢様の事は、このケリーに任せてください」

そのまま二人はドレスと靴を合わせる為に部屋へと向かった。

ケリーのナイスな機転のおかげで助かったマークとイザベラは「はぁ……」と安心したように大きく息を吐き出したのだった。
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