悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
というよりはパーティーやお茶会に出る事自体、ほぼ初めてだと言っても過言ではない。
普通はもっと前に色々と済ますのに、何故かトリニティは、それを許されなかったからだ。
お陰で仲の良い令嬢の友人も居ないのだが、ケリーやコンラッドが側に居てくれるからか、全く寂しくなかった。

(悪役令嬢としての性かしら……孤独よね)

マナーも立ち振る舞いも完璧に記憶はしているが、緊張してないと言えば嘘になる。
それなりの知識は身についてはいても実践してこそだ。
そうは言っても、やはりメインは婚活。
リストはバッチリ頭に入っているから問題ない。
(隙を見て、必ず令息を虜にしてみせる……!)
鼻息荒く馬車に乗り込んだ。





馬車から降りた時から思っていた。
まるで視線がチクチクと針のように突き刺さる。
(何か変なところが!? ドレスも見た目も大丈夫なはず。化粧も髪型もケリーが完璧に仕上げてくれたから変なところはない……ないわよね? 誰か無いと言って!)

今のところダリルの姿はないようなので、会場を歩いて自分の目的を達成する為に動きだす。
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