悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
今まで披露する機会はなかったが、鍛え上げられたエンジェルスマイルを浮かべながら、周囲にはバレないように以前婚約者候補だった令息を探していた。
(公爵家の次男ってもしかしてあの男!? 数年経ってるからかもしれないけれど写真と全然違うわ! 全然可愛くない。きっとコンラッドで目が肥えてしまったのね……けど、あの伯爵家の令息も沢山の令嬢を侍らせているのね……なんか思ってたのと違うわ)

鋭い眼光で値踏みしていく。
写真は数年前のものなので、大分成長しているが目的の人物は全て把握出来た。
(けど、見た目だけで判断するのは良くないわよね。話してみなければ分からないけど、やっぱり結婚するには互いを知ることが大切だし……初めての会話でどこまで踏み込んでいいものなのかしら)
周囲を吟味しつつ考え込んで歩いていると……。

「トリニティ様、お待たせして申し訳ございません」
「…………!」
「今日は、来てくれてありがとうございます」
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