悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
「……兄上!」
やっとダリルの体が離れた事に安堵の息を吐き出す。
今日は心臓がドキドキと忙しい。
そしてダリルに『兄上』と呼ばれるという事は、この国の第一王子だろうか。
ゲームにはチラリと名前しか出てこないのだが、存在感があったデュラン。
乙女ゲームの続編でダリルの兄であるデュランが悪として立ちはだかると聞いたことがあるが続編までプレイはしていない為、内容を把握してはいない。
ゲームの中でもダリルとデュランは確か仲が悪かった筈だが、先程ダリルは『仲が悪かった兄とも仲良くなれたんですよ』と言っていた。
マーベルの件もあるが、ダリルの周囲で何かが変わっているのは間違いないだろう。
「デュラン・デ・エルナンデスだ」
「トリニティ・フローレスです。お会い出来て光栄です」
挨拶をするとデュランの値踏みするような視線が絡みつく。
背筋がゾクリとするような圧を感じて恐る恐る顔を上げる。
(……まるで社長に呼び出されたような圧力。思い出すと胃が捩れるわ)
そんな時、顔を上げてデュランの顔を真正面から見た途端、あまりの衝撃に動けなくなってしまった。
首を傾げる動作に合わせて長く伸ばされた黒髪がサラリと流れた。
やっとダリルの体が離れた事に安堵の息を吐き出す。
今日は心臓がドキドキと忙しい。
そしてダリルに『兄上』と呼ばれるという事は、この国の第一王子だろうか。
ゲームにはチラリと名前しか出てこないのだが、存在感があったデュラン。
乙女ゲームの続編でダリルの兄であるデュランが悪として立ちはだかると聞いたことがあるが続編までプレイはしていない為、内容を把握してはいない。
ゲームの中でもダリルとデュランは確か仲が悪かった筈だが、先程ダリルは『仲が悪かった兄とも仲良くなれたんですよ』と言っていた。
マーベルの件もあるが、ダリルの周囲で何かが変わっているのは間違いないだろう。
「デュラン・デ・エルナンデスだ」
「トリニティ・フローレスです。お会い出来て光栄です」
挨拶をするとデュランの値踏みするような視線が絡みつく。
背筋がゾクリとするような圧を感じて恐る恐る顔を上げる。
(……まるで社長に呼び出されたような圧力。思い出すと胃が捩れるわ)
そんな時、顔を上げてデュランの顔を真正面から見た途端、あまりの衝撃に動けなくなってしまった。
首を傾げる動作に合わせて長く伸ばされた黒髪がサラリと流れた。