悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
「その人が凄く好きだったんです。デュラン殿下が、その人にとてもよく似ていたので、つい……」
「ふーん?」
「ッ……!」

ニヤリと笑うデュランを見て口元を押さえた。
皮肉っぽい笑い方や「ふーん?」と生意気な返事をするところもアール君に似ているのではないか。
(もしかしてデュランはアール君の生まれ変わりでは……!?)
自分の中でデュラン=アール君の方程式が出来上がる。
そうなってくるとダリルの事がだんだんとエイチ君に見えてくる。
俺様キャラだった以前のダリルの方がエイチ君に似ているような気がするが、そこは脳内変換でカバー出来る。
(アール君とエイチ君、推せるわ!)
エルナンデス兄弟、最高である。
そんな時、デュランと視線が交わる。
王族は皆、金髪蒼眼のはずなのに彼は黒髪に紅眼である。
よく見れば顔立ちも全く似ていないようだ。

「俺とダリルが兄弟なのに似てない……って、そう思ったんだろう?」
「……はい」

正直に言えば、全く似ていない。
顔立ちもそうだが雰囲気も違うような気がした。

「兄上……」
「俺とダリルは腹違いの兄弟なんだ」
「あぁ、なるほど! だから似ていないのですね。納得しました」
「「……」」
< 85 / 250 >

この作品をシェア

pagetop