ヤンデレ令嬢、大好きだった婚約者とサヨナラします!
とても魅力的な提案だが、シセーラ侯爵家のためにもブランドにそんな事はさせられない。


「それにベアトリスは、あんなにマーヴィンを愛していたじゃないかっ!」

「わたくし、やっと目が覚めたのです!」

「ベアトリス‥」

「このままマーヴィン様を追いかけていると、わたくしは破滅の道を辿るのです!!」

「は、破滅‥?」

「はい」

「‥‥ベアトリスが、破滅だと!!?」

「はい!」

「そんなの許せる訳ないだろう‥?」

「その通りですわ!!」


ガタガタと震えるブランドに、ベアトリスは力強く言い放つ。


「わたくし決めたのです‥!!」


(あんなクソ野郎とは、さっさと婚約破棄よ!!)


「ーーッ!?」

「その事をお父様に相談しに行くのですわ」

「そ、それは喜ばしいことだが‥でもそんな事をしてしまったら‥!」

「だからお兄様、お父様の所に連れて行ってください!!」


ブランドの手からプルプルという振動が伝わってくる。


「‥‥だ、ダメだ」

「え‥?」

「ベアトリスが幸せになれないなんて‥!」


ブランドの顔がどんどんと硬くなっていく。
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