【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「……次それ言ったら、アンタのこと殴るから」

 そう言った私に、千歳は「お前、ほんと可愛くねえのな」と返してくる。

「可愛くなくて結構です」

「お前、ツンデレかよ」
  
 つ、ツン……!?

 またそうやって私のこと、からかうのね!

「からかわないでってば」

「からかってねぇよ。ほんとのことだろ」

 ほ、ほんとのこと!? 

「アンタ、ほんとムカつく……」

「そんなムカつく男の腕の中で、昨日気持ち良さそうにすがって鳴いてたのは、どこの誰だっけ?」

「……っ!」

 こ、コイツ、ほんとムカつく! すぐそうやってからかうんだから!

「……アンタなんて地獄に落ちればいいのに」

「おい、聞こえてるぞ」

 だってこれは、私の心の声なんだけど!

「アンタ、ほんと性格悪い」

「どっちがだ。お前もな」

「はあ? アンタよりマシよ」

 そう言った瞬間、千歳は私の唇をいきなり塞いでくる。

「っ、んっ……ちょっ、とっ」
 
 なんでキスするの! 意味分かんない!

「ようやく黙ったか。そのうるせぇ口」

 な、な、な……。

「……バカ!」

 千歳なんて大嫌い。ほんとに嫌いだから!
 千歳なんて、もう知らない!
< 10 / 210 >

この作品をシェア

pagetop