【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「今日の千歳、すごい可愛いね」

 私がそう言うと、千歳は「いやいや、可愛いってなんだよ……。嬉しくねぇし」と照れ臭そうに頭をかいている。

 でも私からしたらね、千歳?

「弱ってる夫を見るのも、たまには悪くないなって思ったよ」

 そんな千歳を見るのも、新鮮でいいなって感じたよ。

「……お前ってヤツは、俺が体調悪いからってからかってるだろ」

「そんなことないよ。 でも、弱ってる千歳を見るのは新鮮だね」

 いつもドSでツンツンしてる千歳だからこそ、こついう姿を見るのも悪い。 夫の新たな一面を知った気がする。

「お前、俺が体調良くなったら見てろよ……」

「はいはい。病人は大人しく寝ててください」

 千歳に布団をかけ直すと、千歳は「俺を病人扱いするな」と言ってくるが、私は「何言ってんの。今は病人でしょ」と千歳のおでこに新しい冷えピタを貼り直す。

「冷たっ……」

「我慢して」

「ん……そうだな」

 千歳のヤツ、やっぱり今日は素直だ。病人の千歳って、やっぱり可愛い……。

「はい、貼れたよ。……千歳、お水飲む?」

「ん……飲みたいな」

 私はコップに水を入れ、千歳の身体を起こす。

「はい。飲めそう?」
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