【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 その日千歳が帰って来たのは、夜中になってからだった。
 
「……ただいま」

 私は千歳が帰って来るまで、電気も付けずにリビングで待っていた。

「桃子?どうした、電気も付けずに」

 リビングの電気を付けた千歳は、私にそう問いかける。

「……こんな時間まで何やってたの」

「だから、飲み会だって言っただろ?」

 千歳はカバンをソファに置くと、私にそっと近付いてくる。

「どうしたんだよ、桃子? 何かあったのか?」

 千歳は心配そうに私の顔を覗き込んでくる。

「桃子……?」

「……なんでウソ付くの」

「え?」

 私は千歳の腕を振り払い、千歳を睨んだ。

「どうしてウソ付くの?」

「何だよ、ウソじゃないって」

 千歳は慌てているようにも見えた。 

「ウソだよ。……私、見たんだから」

「見たって、何をだよ?」

「千歳と……真嶋和佳奈が一緒にいる所、見たの」

 私は身体が震えるのが分かった。 そこで相当辛いんだって、ようやく分かった。

「さっき一緒にいたよね? 私、見たの。千歳……あの人と抱き合ってたよね?」

 千歳は真嶋和佳奈に抱き着かれても、離すよえに見えなかった。
 あれは何? どういうこと?
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