【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 私が愛してるのだって、千歳だけ。それはこれからも一生変わらない事実だ。
 私ほど千歳のことを愛してる人はいないし、これからだって私は千歳に愛され続けるの。
 妻として女として、夫に愛されるのが役目だから。

「愛してるなら……不安にさせるようなことしないで……っ」

 私はこうやって、千歳のことをまた好きになっていく。今よりももっと愛してもらうために、私は努力していくはずだ。

「……ん、ごめん」

 抱き寄せられたその身体は暖かくて、優しくて、何より力強かった。

「桃子、ちょっとだけ話を聞いてくれないか?」

「……話?」

「そう。俺の話を、聞いてほしい」

 真剣に見つめられた私は、ただ頷くしかなかった。

「和佳奈……真嶋とはあの日、打ち合わせをしてたんだ。それで真嶋が話があるって、俺に言ってきてさ。……それであの後、カフェに入ろうとしたんだ」

「……カフェ?」

「ああ、そしたらそこで……真嶋の元カレっていう男が現れたらしくて」

 真嶋さんの……元カレ? 

「真嶋の元カレって言っても、既婚者らしいんだけど……。それでその元カレが近くにいることが分かると、真嶋が突然俺に抱き着いてきて……」

 元カレが……既婚者?
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