【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
元カノは元カノで、私は私。私は千歳の妻。
ちゃんと婚姻関係を結んでいる、正真正銘の妻は私なの。
「……私にとって元カノは元カノだし、昔は昔、今は今。 今千歳が愛されたいのは誰?私でしょ? 私だってアンタにもっと愛されたいし、愛したいよ私だって」
「っ……ごめん、桃子」
「お願いだから……私のことだけ愛してよ。私以外見ないで。 お願いだから、私にだけ愛されてよ」
私が本音が漏らすと、千歳は泣きそうな顔で私を見ていた。
「お願いだから……真嶋和佳奈とは、もう会わないで……」
「……桃子、泣くな」
私の気持ちが全部本当の気持ちで、ウソなんて一つもない。
これが私の本音、千歳のことを愛してるのは私なんだから。
「私、イヤなの……。千歳が他の女の子と笑ったりしてるのが、イヤなの。抱き着かれてるのもイヤだし……話すのもイヤなの」
なんで……なんで私は、こんなに素直になれないんだろう。思ったことをちゃんと口に出来れば、何にも苦労しないのに。
どうして遠回りばかりしているのだろう。こんな自分が心底イヤになる。
「桃子、不安にさせてごめん。……心配かけてごめん」
「……千歳のバカ」
「俺が愛してるのは、お前だけだから」