【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
□嬉しい出来事

二人の赤ちゃん



 その日以来、私たちはより夫婦としての絆を深めることが出来た気がした。
 気持ちに素直になることは、悪いことじゃない。ちゃんと伝えることが、大事なんだと今回のことを通じて学んだ。

「ああっ……ん、千歳……っ」

 ベッドの中で千歳に愛されることが、嬉しくてたまらなかった。
 愛されていると実感出来るし、愛しているとさらに実感出来るから。

「桃子……もっと顔見せて」

 千歳に優しく頬に触れられて、啄むようにキスをするだけで、心臓がうるさくなる。
 ドキドキが最高潮に達して、何にも考えられなくなる。

「ん……ね、もっとしてっ……」

「なんだ。今日はやけに積極的だな?」

「もっと……愛してほしいの。お願い……」

 なんだか私らしくない。 こうやって私から千歳の身体を求めてしまうなんて、不覚だ。
 でもそのくらい、千歳の身体も心も欲しているということなんだと思った。
 
「ん、分かった。……ただし、もう止まれないけどいいよな?」 

「……うん、止めないで」

 止めないでほしい。そう思ってる私は、きっと変態なんだろう。
 千歳のせいだ。千歳のせいで私は、こんなになってしまった。
 何もかも、千歳色に染められた結果だ。
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