【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 辛い中でも感じるこの幸せが、私にもよく伝わってくる。 千歳が産まれてる子を楽しみにしていて、たくさんの愛を注ぎたいと言ってくれているからこそ、感じる幸せ。
 私にもそれがよく伝わってくる。


 
✱ ✱ ✱


「桃子、もう寝るか?」

「うん、そうする」

 いつもよりも早めにベッドに潜る私たち。
 千歳は私の辛さが少しでも和らぐことを願って、優しく抱きしめてくれる。
 この温もりを感じて眠ると、ちょっとだけ辛さが減るような、そんな気がした。

「吐きそうになったら言えよ?」

「うん……ありがとう」

「桃子ばかりに辛い思いをさせて、すまねぇな」

 そんなことを言ってくれるだけで、ちょっとだけ救われる。

「ううん……。その気持ちだけで嬉しいよ」

「そっか。ならいいけど」

「千歳がそばにいてくれるだけで、私は強くなれそうだよ。……でも、この辛さも赤ちゃんの為だと思えば、全然耐えられる気がする」

 千歳がそばで支えてくれるから、私は頑張れる。

「私、頑張るね。 赤ちゃんのためにも」

「ん、頑張れ。 応援することしか出来ないけど、見守ってるからさ」

 頭を優しく撫でながら私を見つめる千歳に、私は「うん」と頷く。
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