【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
それから数ヶ月、私は辛いつわりを耐え抜いた。毎日しんどくてしんどくて仕方なかったけど、それでもお腹の子のために必死で耐え抜いた。
千歳の応援や支えもあり、こうして乗り越えていくことが出来たのも、色んな人に支えてもらったからだ。
つわりがひどくて会社に出勤出来なくなった私は、時々ほんの少しだけリモートで会議などに参加した。
担当していた案件は後輩たちに引き継ぎ、家で出来そうな案件を担当していたが、つわりとの戦いは過酷で、結局休ませてもらう日々が続いていた。
しかしある日、あんなにあった気持ち悪い感じが、治まったことに気づいたのだ。
あんなに拒否していたニオイを感じても、吐き気がしなかったからだ。
「ん……?」
もしや、これは……? もしかして、これは……?
「もしかして……?」
なんとなく冷蔵庫に入っていたキムチを取り出し、パックのフタを開けてみる。
そのまま顔を近付けて、ニオイを嗅いでみる。
「……え」
あれ、気持ち悪くない? あんなにイヤだったニオイが、今は特に何も感じない。
それは多分……つわりが治まってきた証拠なんだと思う。
「ほんとに……?」
こんな自分を疑ってしまう。