【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 千歳がこんなにも心配症だったなんて、結婚するまで知らなかった。いつもツンツンしてて、意地悪だったから。
 つわりに苦しむ私をいつも心配そうに見つめていて、時には慌てる様子もあった。

「桃子がちょっとでも元気になったなら、良かったよ」

「心配させてごめんね、千歳」
  
 千歳は私を優しく抱き寄せると「気にするな、そんなこと。桃子が笑顔でいてくれれば、俺はそれでいいんだから」と言ってくれる。

「うん、ありがと」

 千歳はほんとに優しいんだな。私を支えてくれるのは、千歳だけだ。

「桃子を支えられるのは、俺だけだからな?」

「ん、よろしくね?旦那様」

「はいよ、奥様」

 こんな私たちだけどね、私たちは私らしく、この先も生きていく。
 大切な人と、大切な家族になるために。
 この先私たちが幸せになるために、この子は産まれてくるんだから。

「そうだ、来週また検診あるんだ」

「そうなのか。楽しみだな」

「うん」

 どんな風に育ってるんだろう?私たちの赤ちゃん。
 これからどんどん大きくなっていくんだなと思うと、なんだか感慨深いな。

「俺も一緒に行くよ、検診」

「うん、ありがと」

 赤ちゃんの成長が、楽しみだ。
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