【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
□二人の愛の結晶

幸せを感じる日々

【千歳SIDE】



 それからあっという間に時は流れる。

「桃子、大丈夫か?」

「うん、大丈夫」

 桃子のお腹がかなり大きくなったことで、桃子が大変そうだった。

「ゆっくりでいいからな」

 桃子の妊娠生活も、後もう少しで終わりを迎えようとしている。
 あれから順調には時間は経過し、間もなく出産まであと少しという所まできた。

「桃子、腹痛いか?」

「ううん、それは大丈夫」

 桃子の大きなお腹の中に、俺たちの赤ちゃんがいるんだと思うと、ワクワクする。
 赤ちゃんの鼓動を感じて嬉しくなるし、あと少しで会えるのだと思うと、楽しみがある。

「もうすぐで産まれるんだな」

「うん、もうすぐだね」

 臨月を迎えた桃子のお腹は、もうすでにいつ産まれてもおかしくない状況となっている。

「もうすぐパパになる感想は?」

「そうだな……。楽しみかな」

「そっか。 千歳はいいパパに、なりそうだもんね」

 お腹をさすりながら母親らしい表情を浮かべる桃子に、俺は「桃子はいい顔してるな」と答える。

「母親らしくなってきた」

 普段のツンデレな桃子から、母親の優しい顔になってきた。ツンデレな桃子ばかり見ていたせいか、こんな優しい表情の桃子は新鮮だ。
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