【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「……だったら、どうするの?」

 冗談交じりに聞いてみると、千歳はちょっと眉間にシワを寄せて、私の方に近寄ってくる。

「え、なに?」

「やっぱ元カレなのか?」

 な、なんでそんな悲しそうな表情……。

「……元カレだったら、どうするの?」

 と問いかけると、千歳は私の身体をグッと引き寄せてくる。
 そして「お前のそういうとこ、ムカつく」と言って、私の唇を素早く奪ってくる。

「っ、んっ……んぅっ……」

 身体を押し返そうとするけど、押し返せない。

「っ……ち、とせっ……っ」

「お前、俺にヤキモチ妬かせようとしてるだろ」

「はっ?」

 や、ヤキモチって……。

「この服、お前の兄さんのだろ」

 え、やっぱ、バレてたか……。

「……バレた?」

「俺のことからかうなんて、百年早いんだよ」
 
 千歳は私の髪の毛をワシャワシャと撫でてくる。

「……騙されるかと思ったのに」

「残念だったな」

 ニヤニヤ笑う千歳は、お兄ちゃんのシャツに袖を通す。

「千歳は、意外とヤキモチ妬きなんだね」

 ボソッと言った言葉なのに、千歳は「はっ?」と顔をしかめる。

「別に俺、ヤキモチ妬きとかじゃないから」

「違うの?」
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