【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
「今流行ってるだろ?交際ゼロ日婚」
「え? 流行ってる?」
流行ってるとか、聞いたことないけど。
「今普通だろ?交際ゼロ日婚」
「いや、普通ではないと思うけど」
「普通だよ、普通」
なんて会話をしていると、バスが到着した。
「来たな」
「うん」
二人でバスに乗り込み、目的のショッピングモールへと向かう。
「桃子、ショッピングモールでなにを買うんだ?」
「新しいベッドシーツと枕カバー。それから、新しい洋服」
「ふーん。後結婚指輪か」
「……別に、結婚指輪はまだいいよ」
と言ったものの、千歳は「買うんだよ」と聞かない。
「結婚してからでもいいよ、別に」
「早く買うに越したことはないだろ」
いや……まあ、それはそうなのだけど。
「とにかく、結婚指輪は俺がプレゼントしてやる。黙ってもらっておけ」
ちょっと強引な千歳に、私は折れるしかないと思った。
「わ、分かったわよ。……好きにすれば」
なんでこう、千歳っていつも強引なんだろう。 でもそういう強引な所も、千歳らしいと言えば千歳らしい。
「言われなくても、好きにするさ」
「じゃあ一番高い結婚指輪にするね」
「おい」