【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 なんだかんだと納得してくれたようだが、絶対にもうお風呂の中ではしないと決めた私であった。

「まずお風呂でするとか……あり得ないから」 

「なんで?興奮するだろ?」

「しませんっ」

 千歳のヤツ、ほんとに反省する気ないな、これ……。

「あんなに気持ち良さそうにしてたのに」

「言わないでっ!」

 もう、思い出しくないのに!

「俺はすごい気持ち良かったけど。マジで興奮したわ」

「千歳の変態っ!」

 もう、千歳のヤツマジで最低! 変態にもほどがあるし!

「そんな変態にさっき求めてきたのは、どこの誰だっけ?」

「うっ……」

 そ、それは……!

「恥ずかしいってば……っ」

「可愛いな、桃子は。ツンデレ具合最高かよ」

「か、からかわないでっ」

 可愛いとかツンデレとか、私のことからかいすぎなんだけど!
 もう、ムカつくほんとに!夫だけど、なんかムカつく……。

「愛してるよ、桃子」

 かと思ったら、すごく真剣な目で私を見つめるから、私は何も言えなくなる。

「……ずるいじゃん、そういうの」

「愛してるって言われて、嬉しいだろ?」

 なんてニヤニヤしてるから、私は「……まあ、嬉しいけど」と答える。
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