【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 千歳はクールに返事をする。

「仲良くしなきゃダメだぞ、新婚なんだから」

「は、はい」

「これが俺らの新婚スタイルなんですよ。いつもこんな感じですよ、俺ら」

 ちょっと千歳! どういう意味よ、それ!
 とツッコミたくなったけど、やめた。

「そうなのか? お前たち、変わってるな」

「変わってますか?私たち」

「まあお前たち、元々変だからな」

 室長はちょっとだけ嬉しそうに私たちにそう言ってくる。

「変ですか?私たち」

「変だろ、どう見ても」

 どう見ても変って……。私たち、何者なの?

「まあ、お前らを見てると楽しいけどな」

「楽しい、ですか?」

「なんか羨ましいくらいだよ」
 
 羨ましい……? どこが?なにが?

 室長の言ってることが変なのではないか、そう思ってしまったのは内緒にしておこう。

「お前たちは、これからもずっと変わらないでくれ。そのままでいてくれよ?」
 
「そ、そのまま……?」

 それはどういう意味なのだろうか……?

「もちろん、俺たちは変わりませんよ」

「じゃあ安心だな。 じゃあ、お疲れ」

「お疲れ様です」

 室長の背中には、なぜかウキウキしたオーラが漂っているような気がした。
< 79 / 210 >

この作品をシェア

pagetop