【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
「室長は分かってるな、俺たちのこと」
「……なんか分かんないけど、応援されてるの?私たち」
私がそう言うと、千歳は表情を変えずに「そういうこと。ありがたいな」と微笑む。
「千歳、随分室長のこと信頼してるんだね」
「当たり前だろ。室長は俺の相談相手だからな」
そう言われて気付いた。 そういえば……。
千歳が私のことで悩んでる時があった時、室長に千歳が相談してたことがあったことを、今思い出した。
あの時、確か室長はこんなことを言っていた。
「前にすごいため息ついてたことがあってな、なにかあったのか?って聞いたら、加瀬は好きな人に振り向いてもらえないと嘆いてたぞ。 それ、天音のことだったんだな」
あの時初めて、千歳は私のことで悩んでいたことを知ったんだった。 意外すぎて、ビックリしたんだよね。
「千歳……室長に私のこと相談してたんでしょ?」
「はっ? なんでそんなこと知ってんだよ?」
千歳は不思議そうに私を見る。
「前にね、室長から言われたの。千歳が好きな人に振り向いてもらえないって嘆いてたぞって」
千歳はその言葉を聞いた瞬間に、頭を抱えて「おい、マジかよ……」と呟く。
「あれって、私のことだったんだね」