【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
「どれ?」
「これなんですけど……」
後輩からの相談にはきちんと乗ると決めている私は、後輩から渡された資料に早速目を向ける。
「お客様からのご要望は、どんな感じ?」
視線に視線を向けながら、後輩に視線を向ける。
「もっとインパクトのあるデザインにしてほしいって要望なんです」
「インパクトか……。それは結構難しいね」
そこに描かれたデザインでも充分インパクトがあるように思うけど、それでもまだ足りないのか、って思うのは事実だ。
「ですよね。インパクトがあるものって、何でしょう?」
「これでも充分インパクトはあるけどね……。いっそのこと形を変えるとか?」
「形を変える、ですか?」
私の隣に座る後輩に、私は説明をしていく。
「例えばなんだけど、丸い形じゃなくてもっと歪な形にするとか」
「歪な形……」
「ヘキサゴン形にするとかね」
「なるほど……」
考え込む後輩の隣で、私は再び口を開く。
「それか、いっそのこと色をカラフルにしたら?」
「えっ、カラフル?」
「うん。一色じゃなくて何色かで着色するのよ」
そうすれば、ある程度インパクトは増える気がする。
「なるほど……」
「やってみたら?」