【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 ブリ大根も味がよく染みていて、すごく美味しかった。

「ブリ大根……美味しい」

「だろ? だから言っただろ、美味いって」

 こんなに美味しいブリ大根食べたの、久々かも。本当に美味しい。
 千歳のお母さんの味なんだと思うけど、なんか食べるとホッとする。

「うん、すごく美味しいよ」

「俺も昔から、ブリ大根好きなんだよ。母親の作るブリ大根がほんとに好きだった」

「ブリも味よく染みてるね」

「よく煮付けたからな」

 さすが千歳、なんでも出来るんだな。料理も出来るとか、最高の夫だよ。
 意地悪くて強がりでツンツンしてることも多いけど、こうやってたまに見せる優しさに、私は惹かれているんだ。

「大根が特に美味しいね。このくらい染みてるの好き」

「さすがだな、桃子。分かってるじゃん」

「でしょ?」

 千歳と……ずっと一緒にいられたらいいな。千歳との結婚生活はすごく楽しいし、毎日私を幸せだと思わせてくれる。
 千歳は結構ずるい男だ。私が喜ぶことを知っているから、私はそれに勝てない。

 ふいに見せる笑顔とか、ちょっと困ったような顔とか、悩んでる顔とか。
 たまに意地悪そうに笑う顔とか、そういうの含めて全部大好きなんだって分かった。
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