【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
「ごちそうさまでした。 すごく美味しかった」
私の食器を運ぶ姿を見て、千歳は「喜んでもらえて良かった」と微笑んでいる。
「また作ってね」
「そのうちな」
じゃあまた作ってくれるってことかな? 期待しておこう。
「お味噌汁、余ったの明日の朝ご飯に食べよっか」
「そうだな」
千歳は食器を片付けると「風呂入ってくるわ」と、バスルームへと歩いていく。
「千歳……変わったよね」
前よりも変わった気がする。……なんていうか、優しくなった気がする。
まあ確かに意地悪いし、ヤキモチ妬きでちょっとめんどくさい時もあるけど、それはそれで悪くないなーって思ってる。
「愛されてる……ってことかな」
結婚指輪を眺めながら、私は幸せに浸っている。
リビングに飾っている、私たち夫婦二人の写真を眺めては、ちょっとニヤッとしちゃう。
結婚してすぐの頃、夫婦になって初めて二人で写真を撮った。近くの公園に散歩していた時、千歳は写真を撮ろうと言ってくれたからだ。
あの千歳がまさかそんなこと言うなんて、あの頃はビックリしたな……。
でもなんとなく嬉しかった記憶がある。 千歳はどうだったのか、分からないんだけど。