【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
「この写真の私……ちょっとムスッとしてる?」
結婚したばかりの頃は、千歳に対して好きという気持ちはまだなかったからな……。
あんまり写真を撮っても、喜べなかったような気がしないでもない。
「でも……」
千歳、なかなかいい顔してる。 普段あんまり見せないような表情を見せている。
千歳って、こんな風に笑うんだ。……って考えた時、私は千歳のことを少し誤解していた気がした。
千歳は私のことなんてまるで興味なくて、私に対して意地悪くて、まるで女として見ていない。みたいなことを思っていたから、プロポーズされた時はとんでもなく驚いた。
しかもまさか、そんなアイツと一夜を共にしてしまうなんて……。そう考えた時、私は心底後悔しそうになったくらいだ。
もう絶対にそんな関係になることはないと、どこかでそう思っていた。ムカつくし、ドSだし、私のことバカにしてたし。
でも……結局私は、アイツと結婚することを選んでしまった。アイツと結婚なんて……と思っていたけど、結局この道を選んだのは私自身だ。
あの時は好きなのかどうか分からなかったけど、今はこの結婚に対して後悔なんてない。
千歳と結婚したことは、間違いじゃないと今なら思える気がする。