君を愛せないと言った冷徹御曹司は、かりそめ妻に秘めた恋情を刻む
それから数日後、真紘さんも一緒に、屋敷の離れで郁人さんから史乃さんの件についての真相を聞いた。
どうやら史乃さんは、お義父さまの秘書から私たちの両親の話を聞き出したそうだ。
昔、郁人さんがふたりの関係を誤解したときと同じ経緯だという。
お義父さまの秘書は、お義父さまが絢子さんを愛しているのを知っているから、なんの悪気もなく『奥さまがお亡くなりになられてから、旦那さまは泰世さんと月に数回お会いされていましたよ』と答えたようだ。
今さら詮無いことだし、郁人さんは彼を責める気はないと言った。
でも、史乃さんを許すつもりはないという。
彼女には絶縁を言い渡し、今後桐嶋ホールディングスは藤間家の関連企業との新たな取引をいっさい断つと決めたそうだ。
「えっ、大丈夫なんですか」
私は驚いて声を上擦らせた。
「本当はすべてのかかわりをなくしたいくらいだ」
郁人さんはものすごいことをさらっと口にした。
「兄さん、清々しいくらいの公私混同だよな。まあ父さんも合意してるし、俺も右に同じ。みちるちゃんをいじめる奴は俺らが許さない」
真紘さんは笑いながらもそう断じた。
どうやら史乃さんは、お義父さまの秘書から私たちの両親の話を聞き出したそうだ。
昔、郁人さんがふたりの関係を誤解したときと同じ経緯だという。
お義父さまの秘書は、お義父さまが絢子さんを愛しているのを知っているから、なんの悪気もなく『奥さまがお亡くなりになられてから、旦那さまは泰世さんと月に数回お会いされていましたよ』と答えたようだ。
今さら詮無いことだし、郁人さんは彼を責める気はないと言った。
でも、史乃さんを許すつもりはないという。
彼女には絶縁を言い渡し、今後桐嶋ホールディングスは藤間家の関連企業との新たな取引をいっさい断つと決めたそうだ。
「えっ、大丈夫なんですか」
私は驚いて声を上擦らせた。
「本当はすべてのかかわりをなくしたいくらいだ」
郁人さんはものすごいことをさらっと口にした。
「兄さん、清々しいくらいの公私混同だよな。まあ父さんも合意してるし、俺も右に同じ。みちるちゃんをいじめる奴は俺らが許さない」
真紘さんは笑いながらもそう断じた。