婚約破棄したい影の令嬢は
(どうしてサムドラ家の侍女が‥?)
よくディアンテを助けてくれる栗毛の侍女が2人の様子をじっ‥と見つめている。
(あの魔導具は‥もしかして!)
栗毛の侍女が持っている魔導具は見覚えのあるものだった。
以前ラシードが開発したものではないだろうか。
ディアンテはその事が気になり侍女に話しかけようと、そっと足を進めた時だった。
「ーーー婚約破棄‥!?」
ティファニーの驚いた声を聞いて、ディアンテは足を止めて2人の会話に耳を澄ませた。
どうやら肝心な部分を聞き逃してしまったようだ。
「そんなことしたら、妖精の怒りを買うわよ?」
「はっ‥大丈夫さ、何たって俺は"妖精のお気に入り"だからね」
「それは本当?フィリップ様、流石ですわね‥!」
(誰がそんな事を言ったのかしら‥)
フィルズ王国では妖精に愛されている人達の事を"妖精のお気に入り"と呼ぶが、フィリップはどう見たって違う。
ディアンテが違うと言うのだから絶対に違う。
妖精に愛されている人間しかアールトン家に迎え入れることは出来ない。
勿論、クレオとラシードはそれに当てはまる。
彼らに共通するのは誠実で優しく妖精が好む清浄な空気を纏った人間だと言う事だ。
よくディアンテを助けてくれる栗毛の侍女が2人の様子をじっ‥と見つめている。
(あの魔導具は‥もしかして!)
栗毛の侍女が持っている魔導具は見覚えのあるものだった。
以前ラシードが開発したものではないだろうか。
ディアンテはその事が気になり侍女に話しかけようと、そっと足を進めた時だった。
「ーーー婚約破棄‥!?」
ティファニーの驚いた声を聞いて、ディアンテは足を止めて2人の会話に耳を澄ませた。
どうやら肝心な部分を聞き逃してしまったようだ。
「そんなことしたら、妖精の怒りを買うわよ?」
「はっ‥大丈夫さ、何たって俺は"妖精のお気に入り"だからね」
「それは本当?フィリップ様、流石ですわね‥!」
(誰がそんな事を言ったのかしら‥)
フィルズ王国では妖精に愛されている人達の事を"妖精のお気に入り"と呼ぶが、フィリップはどう見たって違う。
ディアンテが違うと言うのだから絶対に違う。
妖精に愛されている人間しかアールトン家に迎え入れることは出来ない。
勿論、クレオとラシードはそれに当てはまる。
彼らに共通するのは誠実で優しく妖精が好む清浄な空気を纏った人間だと言う事だ。