婚約破棄したい影の令嬢は
「君が俺の婚約者ならば、きっと公爵家は幸せになれるのに‥!」

「まぁ、嬉しいわ」


ティファニーの笑顔に感極まったのか、フィリップは跪いてティファニーの手の甲に口付ける。


「ティファニー嬢‥その美貌は社交界に輝く華になれることだろう」

「素晴らしいわ‥!」

「父上の許可が出たら、ディアンテと婚約破棄をして是非とも君に婚約を申し込みたい!」

「‥フィリップ様」

「もし君と婚約出来るなら、俺は世界一幸せ者だろうね」


ディアンテはスキップしたい気分だった。

フィリップが『父上の許可が出たら、ディアンテと婚約破棄をして是非とも君と婚約したい』と言ったからだ。
公爵家は以前の生活水準に戻りつつある。
上手くいけば、あと数ヶ月でサムドラ公爵家ともおさらば出来るかもしれない。


「それなのに父上はあの地味女の心を惹きつけて、側に置いておけと言うんだ!!本当にどうかしている‥!」

「そうなのね。でも私は私だけを愛してくれる人と結婚したいわ‥」

「勿論だ!俺には君しか居ないッ」

「まぁ‥!」
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