婚約破棄したい影の令嬢は
「あ、そうだわ‥!あの女にも招待状を送っておいたわよ?」

「あの女‥?」

「貴方の元婚約者の地味な令嬢の事よ」

「!!!」

「ほらフィリップ様も見たいでしょう?あの女が私達を見て悲しむところ」

「勝手な事を‥!万が一、妖精の怒りを買ったらどうするんだ!!」

「‥‥え?だってフィリップ様は"妖精のお気に入り"なんでしょう?」

「そ、れは‥」

「もしかして私に嘘をついたの‥?」

「いや、違う‥」


嘘である事がバレたら、口煩いティファニーはフィリップを責めるかもしれない。
もしかしたら卒業パーティーの時のように、フィリップに冷めた視線を送り、馬鹿にするかもしれない。


(前の方が、良かった‥)


気付くのは全て何もかも変わった後だ。


パーティーのためにオーダーしたドレスを着て御機嫌に鏡の前に立つティファニー。
自分の選択が間違っていると認めたくはなかった。




(フィリップside end)
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