婚約破棄したい影の令嬢は
ーーーそして
「‥‥さようなら」
そう一言だけ吐き捨てて、踵を返すとアルフレッドの手を取り歩き出した。
*
「ディア、これだけでいいの?」
「だってアルやラシードお兄様が十分やってくれたもの‥スッキリした気分だわ」
「そう‥ならいいんだ」
「本当は紅茶を頭からかけてビンタしてあげたかったけど」
「今から行く?」
「ふふ‥アルの呪いは怖いわね」
「ディアの為だからね」
ディアンテはアルフレッドを見てニコリと微笑んだ。
身を寄せ合いながら馬車へと乗り込んだ。
「また君に会えた事、嬉しく思うよ」
「ねぇ‥アル。あの時、なんであんな事を言ったの‥?どうしてわたくしが、貴方に魔法を掛ける事を知っていたの?」
「またその話かい?」
「だって、気になるもの‥」
「‥‥。なら、その話は帰ったらしてあげよう」
「アル‥」
「引かないって約束してくれる?」
「昔の話だもの、時効よ」
「安心して話せそうで良かったよ」
「‥‥さようなら」
そう一言だけ吐き捨てて、踵を返すとアルフレッドの手を取り歩き出した。
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「ディア、これだけでいいの?」
「だってアルやラシードお兄様が十分やってくれたもの‥スッキリした気分だわ」
「そう‥ならいいんだ」
「本当は紅茶を頭からかけてビンタしてあげたかったけど」
「今から行く?」
「ふふ‥アルの呪いは怖いわね」
「ディアの為だからね」
ディアンテはアルフレッドを見てニコリと微笑んだ。
身を寄せ合いながら馬車へと乗り込んだ。
「また君に会えた事、嬉しく思うよ」
「ねぇ‥アル。あの時、なんであんな事を言ったの‥?どうしてわたくしが、貴方に魔法を掛ける事を知っていたの?」
「またその話かい?」
「だって、気になるもの‥」
「‥‥。なら、その話は帰ったらしてあげよう」
「アル‥」
「引かないって約束してくれる?」
「昔の話だもの、時効よ」
「安心して話せそうで良かったよ」