最愛のプリンセス
また私は夜の道を1人歩いた。
青髪くんちゃんと帰れたのかな、
気にしたってどうしようもないけどね、
歩くこと10分、やっと家に着いた。
「…ただいま…。」
「…」
当然のように返ってこない「おかえり」という言葉。
そんなことわかっているのに、毎回言うのは何故だろう。
虚しさが増すだけなのに、
頭ではわかっているが、心が無意識に求めているのだろうか、
"寂しさ"を埋める何かを。
そんなこと瑠衣は当然気付くはずがなかった。
◇
瑠衣はお風呂などを済ませ、ベッドで横になっていた。
そして、今日の青髪くんの『仲間』という発言を思い出した。
「仲間…ねぇ。」
瑠衣は首にかかっているネックレスを持ちながら、そんな言葉を口にしていた。
「私にも、いつかそんな存在できるのかな…、……美波お姉ちゃん…。」
その言葉は瑠衣の意識と共に静かに消えていった。