俺のもの
ドンッ!!!
「きゃあっ」
「いて…」
俺とぶつかったのは……
「…伊藤」
そう。姫。
「ゴメンね…っ!」
語尾がやたらと強気な姫
あれ?まだ怒ってる??
「メール……」
あ゛…
自然と声が……
「メール………あッ!」
何か思い出したように声をあげた伊藤。
なんだぁ?
「昨日、ゴメンね!あたし塾で…帰ってすぐ寝ちゃって………」
え…?
それじゃ…
わざと無視した訳じゃねえし、怒ってた訳でもねえ訳???
まじで…
「あ…はは…。いいよ」
こんなに落ち着いていれるのは……
きっと安心したから…