おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
「ーーお前に婚約破棄を申し込む!!」
「私は構いません」
周囲は静まり返っていた。
僕はキャンディの言った言葉がよく理解出来なかった。
今、キャンディが僕が申し出た"婚約破棄"を了承しなかっただろうか?
「は‥‥?」
「だから、婚約破棄致しましょう」
「な、何を言っているんだ‥!?」
僕の予想とは全く違った言葉に驚きすぎて、その場から動けなかった。
目の前にいるのは、まるで僕を他人のように見ているキャンディの姿。
こんなに冷めた視線を向けられたのは初めてだった。
「もう、行っても宜しいですか?」
キャンディの言葉に「今まで積み上げてきたものを無に返していいのか」「本当に僕と婚約破棄してもいいのか」そう問いかけようとした時だった。
「な、なんで?シナリオと‥?」
「違う、こんなの‥っ!」
隣からマドレーヌが震えながらブツブツと何かを言っている。
そんなマドレーヌの様子に「大丈夫か」と声をかけても何も返事は返ってはこない。