おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
「‥!!」

「キャンディならば何も問題はないと、父上と母上も喜んでくれた」


真剣な想いと表情に、私は目を見開きました。
それと同時に罪悪感が襲ってきます。


何故ならば、私は"アメリ"であって、フィナンシェ殿下が好きな"キャンディ・ミント"ではないからです。


それを伝えたらフィナンシェ殿下の笑顔は間違いなく曇ってしまうでしょう。
けれど私は誠実で優しいフィナンシェ殿下に嘘をつきたくありませんでした。


「‥‥フィナンシェ殿下に、お話しなければならない事があります!」

「何だい?」




「私は"キャンディ"ではありません!!」




「あー‥‥っと」

「‥」

「その‥‥キャンディの不安な気持ちは、よく分かっているつもりだが「違います!本当に私は貴方の知っている"キャンディ"ではないのです」

「俺の知っているキャンディじゃない‥?なら、君は誰なんだ?」


フィナンシェ殿下は困惑しつつも、私が必死に訴えかけている姿を見て、半信半疑ながらも耳を傾けてくれています。


「私は"アメリ"です」

「"アメリ"‥?」

「小さな男の子に助けて欲しいと此処に連れてこられたのです‥恐らく、この世界の住人ではありません」

「‥‥」
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