待てない柑士にひよりあり ~年上御曹司は大人げなくも独占欲が止められない~
相手の会社の規模もあり、すぐに結婚とはならなかったが、半年の婚約期間を経て、結婚することとなった。
しかも、その婚約期間は彼のマンションに一緒に住むことがお見合いの日のうちに決まった。引っ越しは次の週末だ。
それについて、私は一切意見をしなかった。
「私、自暴自棄になってるわけじゃないよね」
そんなことが気になりながら、私はすぐに自分の家の荷物を整理し始めた。
壮一のことを何度も思い出してしまって、婚約の実感はなかなか湧かなかった。