怜悧なCEOの恋情が溢れて、愛に囲われる政略結婚【マカロン文庫溺甘シリーズ2023】
「久米さん……ここで働いてるの?」
勝手知ったる家なので、新しい家主に家政婦として雇ってもらえたのかと思ったのだけれど、彼女は苦笑いの笑みをたたえながら首を横に振った。
たしかにそんな報告は受けていない。
「すみません。実は冬璃さんに黙っていたことがあります」
「え?」
「立ち話は寒いので、中で少し話しませんか?」
施錠した門扉を再び開けて中へと招き入れる久米さんに戸惑いながらも、私は久しぶりにこの家の敷地に足を踏み入れた。
しかし、勝手に入っていいのだろうか。私はもう、この家の住人ではないのに。
彼女のあとを追って玄関前まで歩く。
久米さんはバッグから鍵を取り出し、素早い動作で玄関扉を開けた。
「私が入って大丈夫?」
「ええ。どうぞ」
家の中は真っ暗だ。
家主がいない隙に上がり込むのはさすがに気がひけて玄関で立ち止まっていたら、久米さんがにっこりと微笑んで照明をつけ、私を手招きした。
勝手知ったる家なので、新しい家主に家政婦として雇ってもらえたのかと思ったのだけれど、彼女は苦笑いの笑みをたたえながら首を横に振った。
たしかにそんな報告は受けていない。
「すみません。実は冬璃さんに黙っていたことがあります」
「え?」
「立ち話は寒いので、中で少し話しませんか?」
施錠した門扉を再び開けて中へと招き入れる久米さんに戸惑いながらも、私は久しぶりにこの家の敷地に足を踏み入れた。
しかし、勝手に入っていいのだろうか。私はもう、この家の住人ではないのに。
彼女のあとを追って玄関前まで歩く。
久米さんはバッグから鍵を取り出し、素早い動作で玄関扉を開けた。
「私が入って大丈夫?」
「ええ。どうぞ」
家の中は真っ暗だ。
家主がいない隙に上がり込むのはさすがに気がひけて玄関で立ち止まっていたら、久米さんがにっこりと微笑んで照明をつけ、私を手招きした。