怜悧なCEOの恋情が溢れて、愛に囲われる政略結婚【マカロン文庫溺甘シリーズ2023】
「できるだけ綺麗にした状態で冬璃さんに見せたかったみたいですよ? 私に週に一度のペースで家の中の掃除とお庭の手入れをしてほしい、って束縒さんから連絡をもらったんです」
「だから久米さんがここに……」
よく見ると、ダイニングの壁のクロスが新しくなっている。
以前のものとよく似ているシンプルな白いクロスなので、すぐに気がつかなかった。
くわしく聞けば、引き続き施工業者に頼んで床のフローリングやほかの部屋のクロスも張り替える予定なのだそうだ。
「きっと私のことも考えてくださったからだと思います」
お茶目に肩をすくめる姿を見て、彼女のこういう明るいところが好きだったと懐かしい気持ちがよみがえってくる。
この家でお茶を飲みながらふたりで会話をする日が再び訪れるなんて、夢にも思っていなかった。
「束縒が久米さんの心配を?」
「桃田家での家政婦の仕事が急になくなったから、私が困っていると思っていらしたのでしょう。紹介所からほかにも仕事は回してもらえるので大丈夫だと伝えたのですが……」
「それもあるかもしれないね。でも、ほかの人じゃなくて久米さんに頼みたかったんだと思う」
私なら絶対にそうすると、束縒はわかっているのだ。
家の中の掃除だけならまだしも、庭の手入れは慣れた久米さんにやってもらったほうがいいから。
「だから久米さんがここに……」
よく見ると、ダイニングの壁のクロスが新しくなっている。
以前のものとよく似ているシンプルな白いクロスなので、すぐに気がつかなかった。
くわしく聞けば、引き続き施工業者に頼んで床のフローリングやほかの部屋のクロスも張り替える予定なのだそうだ。
「きっと私のことも考えてくださったからだと思います」
お茶目に肩をすくめる姿を見て、彼女のこういう明るいところが好きだったと懐かしい気持ちがよみがえってくる。
この家でお茶を飲みながらふたりで会話をする日が再び訪れるなんて、夢にも思っていなかった。
「束縒が久米さんの心配を?」
「桃田家での家政婦の仕事が急になくなったから、私が困っていると思っていらしたのでしょう。紹介所からほかにも仕事は回してもらえるので大丈夫だと伝えたのですが……」
「それもあるかもしれないね。でも、ほかの人じゃなくて久米さんに頼みたかったんだと思う」
私なら絶対にそうすると、束縒はわかっているのだ。
家の中の掃除だけならまだしも、庭の手入れは慣れた久米さんにやってもらったほうがいいから。