怜悧なCEOの恋情が溢れて、愛に囲われる政略結婚【マカロン文庫溺甘シリーズ2023】
とにかく今、私にできるのは父に電話をかけ続けることくらいだった。
父の行方がわかっても、工藤さんに逃げられたのならどうしようもないのだけれど、まずくわしく事情を聞かなければ。
警察への対応や資金繰りの件もあるし、直に話さないと私もどう動いていいかわからない。
モヤモヤしながら待ち続けて、結局父と連絡が取れたのは三日後の金曜日だった。
社内で仕事をしている最中に私のスマホが鳴ったのだ。
『もしもし。冬璃』
「お父さん?!」
工藤さんを追っているあいだに、事件に巻き込まれて父の身に危険が及んでいたらどうしようと心配していた。
なので声を聞いた瞬間、ホッとして体中の力が抜けた。
「もう! 心配かけないでよ! 今どこ?」
『すまない。今は都内にいる。工藤が横領した件だが……ヤツは海外に逃亡した』
「ちょっと待って。会ってから話そうよ」
電話で済ませる話ではないと思い、父の言葉をさえぎったのだけれど。
父はまだあちこち動き回らなければならず、じっくり話している時間がないと私に告げる。
父の行方がわかっても、工藤さんに逃げられたのならどうしようもないのだけれど、まずくわしく事情を聞かなければ。
警察への対応や資金繰りの件もあるし、直に話さないと私もどう動いていいかわからない。
モヤモヤしながら待ち続けて、結局父と連絡が取れたのは三日後の金曜日だった。
社内で仕事をしている最中に私のスマホが鳴ったのだ。
『もしもし。冬璃』
「お父さん?!」
工藤さんを追っているあいだに、事件に巻き込まれて父の身に危険が及んでいたらどうしようと心配していた。
なので声を聞いた瞬間、ホッとして体中の力が抜けた。
「もう! 心配かけないでよ! 今どこ?」
『すまない。今は都内にいる。工藤が横領した件だが……ヤツは海外に逃亡した』
「ちょっと待って。会ってから話そうよ」
電話で済ませる話ではないと思い、父の言葉をさえぎったのだけれど。
父はまだあちこち動き回らなければならず、じっくり話している時間がないと私に告げる。