怜悧なCEOの恋情が溢れて、愛に囲われる政略結婚【マカロン文庫溺甘シリーズ2023】
『とりあえず支払い期日までに資金調達をしないと、うちは終わりだ。知り合いに融資を頼んでくる。なんとかするから。また電話する』
「お父さん!」
言うだけ言って電話を切ってしまい、こちらがかけ直しても再び繋がらなくなった。
声の感じから察すると、父はかなり焦っているようだった。
それはわかるけれど、自分ひとりでなんとかしようなんて無謀だと思う。
父が勝手にタチの悪いところに多額の借金をするのではないかと、昨日から嫌な考えが浮かんでいた。
だけど、知り合いに頼んでみると言っていたので、まだ最悪な結末にはなっていないようだ。
借りられるかどうかわからない知人にとりあえず頭を下げまくるつもりなのだろう。
今週は本当に嫌なことばかり起きた。
心も体もヘトヘトに疲弊して週末を迎える。
といっても、父の行動が心配で家にいてもどことなく神経が休まらない。
そんな中、翌日の土曜日に束縒から電話が入った。
『もしもし。今すぐ葛城リゾートの本社に来れるか?』
「うん……大丈夫だけど、どうしたの?」
休日に仕事で急な呼び出しなんて初めてだ。
父だけでなく、我が社にもなにかマズいことが起きたのではないかと想像してしまう。
『冬璃の父さん……佳洋さんが来てる。うちで融資の話をしてるから、冬璃も来てくれ』
「え! すぐ行く」
「お父さん!」
言うだけ言って電話を切ってしまい、こちらがかけ直しても再び繋がらなくなった。
声の感じから察すると、父はかなり焦っているようだった。
それはわかるけれど、自分ひとりでなんとかしようなんて無謀だと思う。
父が勝手にタチの悪いところに多額の借金をするのではないかと、昨日から嫌な考えが浮かんでいた。
だけど、知り合いに頼んでみると言っていたので、まだ最悪な結末にはなっていないようだ。
借りられるかどうかわからない知人にとりあえず頭を下げまくるつもりなのだろう。
今週は本当に嫌なことばかり起きた。
心も体もヘトヘトに疲弊して週末を迎える。
といっても、父の行動が心配で家にいてもどことなく神経が休まらない。
そんな中、翌日の土曜日に束縒から電話が入った。
『もしもし。今すぐ葛城リゾートの本社に来れるか?』
「うん……大丈夫だけど、どうしたの?」
休日に仕事で急な呼び出しなんて初めてだ。
父だけでなく、我が社にもなにかマズいことが起きたのではないかと想像してしまう。
『冬璃の父さん……佳洋さんが来てる。うちで融資の話をしてるから、冬璃も来てくれ』
「え! すぐ行く」