怜悧なCEOの恋情が溢れて、愛に囲われる政略結婚【マカロン文庫溺甘シリーズ2023】
「私はおふたりがなぜ突然入籍されたのかがわかりません。家同士の政略結婚……というより、もしかして偽装結婚ですか?」
「なんでそうなる」
「冬璃さんは野島 憲一朗さんに熱を上げていましたよね? 社長だってレストランの個室を譲ってあげていたのに。そんなふたりがいきなり結婚するのはおかしいです」
正論だった。だけど、俺と冬璃は交際ゼロ日の偽りの夫婦だと白状するわけにはいかない。
それに、俺自身はいずれ本物の夫婦になるつもりでいる。
「おかしくてけっこう。諸角には関係ないだろ」
「関係あります! だって私は……」
反射的に言葉を発したわりに、諸角はそのまま口ごもってしまった。
なにを言おうとしたのかは、だいたい想像がつく。
無言のまま数秒視線を合わせていると、彼女は「なんでもありません」と言い残して社長室を出て行った。
諸角がいくら聡明だからといって、このまま俺の秘書にしておくのはよくないとわかっている。
俺は彼女を仕事以外では受け入れられないのだから。
「なんでそうなる」
「冬璃さんは野島 憲一朗さんに熱を上げていましたよね? 社長だってレストランの個室を譲ってあげていたのに。そんなふたりがいきなり結婚するのはおかしいです」
正論だった。だけど、俺と冬璃は交際ゼロ日の偽りの夫婦だと白状するわけにはいかない。
それに、俺自身はいずれ本物の夫婦になるつもりでいる。
「おかしくてけっこう。諸角には関係ないだろ」
「関係あります! だって私は……」
反射的に言葉を発したわりに、諸角はそのまま口ごもってしまった。
なにを言おうとしたのかは、だいたい想像がつく。
無言のまま数秒視線を合わせていると、彼女は「なんでもありません」と言い残して社長室を出て行った。
諸角がいくら聡明だからといって、このまま俺の秘書にしておくのはよくないとわかっている。
俺は彼女を仕事以外では受け入れられないのだから。