太陽の王子様と月の御令嬢〜禁断の恋は焦ったい?〜
「こんのクソジジイッ!!話が通じねぇな!!ティアラがこんな扱いを受けるのはもう耐えられねぇって言ってんの!!それに昼も夜もなんて鬼畜にも程があるぞッ」

「それでも、やらねばならぬ時がある!!」

「ハァ!?!?」


キレる寸前である。
けれどシシナードに喧嘩を売ったところで一瞬で捻り潰されて勝てる訳もないのだが。


「マジェストよ……本当は分かっているのだろう?」

「あ!?」

「ティアラが恋をすれば、この体質は少しはまともになるッ!!恋をして初めて昼間に満足に歩けるようになるのだ」

「……それは、分かってる」

「それに護衛として、いつまでも昼間に動けんとなると面倒だ!ワシが!!」

「…………」

「早く婆さんと隠居したいッ!縁側でお茶を啜りながら婆さんとゆっくり過ごすのがワシの夢なのじゃ!!!ワシの為にも早く相手を見つけ出さねばならぬ!!」

「そういうシシ爺もお祖母様に会うまでは昼間はゾンビみたいで誰にも相手にされなかったんだろう!?」

「……そうじゃな。ワシだってティアラくらいの頃には、この体質を治したくて出会いを求めて彷徨ったが、誰にも相手にされずに小石を投げられる日々……死ぬほど辛かった。その時の辛さはよく分かっておる」

「それに無理して昼間に出なくても、相手なんて夜会で探せばいいじゃねぇか!あと一年もすれば社交界デビュー出来んだろう?」
< 15 / 75 >

この作品をシェア

pagetop