太陽の王子様と月の御令嬢〜禁断の恋は焦ったい?〜
「ーー何の為にティアラと同じクラスにいんだよ、あ゛ぁん!?」
「…………」
「ティアラが望まないからじゃなく、ある程度、裏から手ぇ回して防ぐのもテメェの仕事だろうが」
「……っ」
「ティアラを全力でサポートするのがスター家の仕事なんだよ……口ばかりじゃなくて頭動かせよ、このボケがッ!!」
「……」
リンナがマジェストの首元から手を離す。
可愛らしい声は一転、ドスの聞いたリンナの声にマジェストは押し黙るしかなかった。
そんなお説教はいつもの事である。
「まぁ今回は上手くいったからいいけどね、今回はッ!!これはいつもの話だから気にしなくていいわよ?今回は」
「…………はい」
この二面性こそリンナ・スターの最も恐ろしい部分である。
"今回は上手くいった"という言葉が引っ掛かったマジェストがリンナに問いかけようとすると、複数の御令嬢達が挨拶をしに来たことで遮られてしまった。
「リンナ様、おはようございます!」
「ご機嫌よう、リンナ様」
「リンナ様は今日も素敵です」
「あら皆様、ご機嫌よう」